「九州半導体人材育成等コンソーシアム」のメンバーとして九州の主要大学や高専、研究機関の方々と台湾を訪問してきました。目的は世界TOPファンドリTSMCの優秀な人材が如何に生まれ、育ち活躍しているのか？台湾の人材育成への取り組みを学び、今後の九州・熊本における人材育成に活かすことです。

出席した「九州・台湾経済交流フォーラム2023」をはじめ、訪問した国立台湾大学、陽明交通大学や各研究所すべてにおいて、グローバルな視点と世界をリードすると決めた分野を共有していること、そして産官学の連携が深く進められ、その効果に自信をもたれていることに驚きました。

各校には政府行政と連携企業から合わせて10億円を超える資金が毎年提供され研究や学生の育成に充てられており、各企業向けの業界TOPのエンジニアとして即戦力人材を輩出するプログラムが組み込まれています。また、個別の学校では整備できない高額な半導体製造一貫ラインなどは、国が「国家実験研究院台湾半導体研究所」を整備し、教育団体や学生には無料で環境や教育を提供しており、年間15,000人が活用しているとのことでした。

台湾は九州とほぼ同じ面積ですが、TSMCができて約35年の間に産官学が連携し、世界のTOPを目指す人材を育て、熊本のTSMC（jasm）の約15倍の規模がある台南のサイエンスパークをはじめ台中や新竹などを拠点として半導体生産で世界をリードするに至っています。現在は、半導体に加えてAIとSDGsが台湾産学官の共通のテーマとなっており、これらの分野でも世界TOPを目指す人材が創出されていくことが想像できました。

マイスティアも人を大事にし「人こそが限りない価値の源」とする企業であり、一企業の枠を超えて九州・熊本の教育機関や政府行政の方々と連携し、更には台湾の方々とも連携をして豊かな未来で活躍する人材を育成する新たな環境を創造していきたいと考えています。